小川町では「楮を晒す=かずさらし」という言葉からから「かっつあし」とよばれています。「さらす(晒す)」とは狭義ではアクを抜き、漂白することですが、小川町ではアク抜きから「ちりとり」までの作業を
総称してこのように呼んでいます。
かつては川でこの作業を行っていましたが、現在では水槽に水をはって行っています。
「さらし」は2、3日流水に楮を浸すことで、天日の紫外線と水中の酸素の作用によって繊維を白くする作業で
したが、現在では塩素による漂白が一般的です。
単にアクを抜くだけの場合もあり、それらは「未晒し」と呼ばれます。
晒された楮を、少しづつ棒で引き上げながらゴミや硬い繊維、スジなどを取っていくのが「ちりとり」です。取られたちりは「ヨゴ」と呼ばれ、スリッ皮などと供に別の用途で使われます。 |