<手漉き>
一枚一枚手作業により作られる。主な方法は3通り。◆流し漉き
簀を置いた木枠(桁)で汲み、揺すり、流し、十分な厚さになったら水を捨てる。丈夫で薄い紙を作るのに適する。
◆溜め漉き
金網の付いた木枠で汲み、そのまま水が切れるまで待つ。厚紙を作るのに適する。
◆流し込み
原料を溶いた水を木枠に流し込み、そのまま水が切れ、乾くのを待つ。大きな厚紙、凹凸があっても問題の無い紙を作るのに適す。
<機械抄き>
機械による抄造、乾燥。大量生産できる。現在の機械では、耳付きの紙、刷毛の跡の付いた紙
を作ることも可能で、手漉きとの見分けが困難なものもある。
<複合式>
手すきを基本とするが、一部を機械化することで生産効率を上げた製造法。水を汲み込む作業を水を流し込むように機械化したものや、紙床を作らずに直接乾燥できるようなシステムにしたものなど。
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