紙すきの村では地場産業としての小川和紙のあり方として、「小川町における伝統」と、「広く一般化された文献に書かれる和紙の伝統」とを同一視しないことが重要と考えています。
日本における和紙の歴史は古く、その永い歴史の中で 様々な産地特製が生まれました。しかし、情報や流通の発達した現代では和紙の産地間特性が失われているように思います。同様に、特定の産地や工房にとっての「伝統」があたかも和紙全般に当てはまるかのような表現も見受けられます。
これからの和紙作りとして、地場産業としての和紙作りを「地域資源である、水、原料、気候風土、そこに居る人々」の視点で捉え、それらを活かした和紙作りを心がけていきます。
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